【生前整理のすすめ①情報の整理 デジタル遺産】
こんにちは。
高齢者生活サポーターの秦 琢哉です。
このメルマガを通じて、みなさんのセカンドライフが充実するための有用な情報発信を目指して行きます。
どうぞ宜しくお願いいたします。
さんは、終活という言葉が気になりますか?
気にはなるが特に何もしていないな~_
最近、自分の年を感じるから始めなきゃいけないな~
自分の親を見てきたから早めに始めようと思って取り組んでいるよ
それぞれ取り組み方の違いはあることでしょうが、ほとんどの方が気にはなっていると思います。
ただ、何から始めようか、どこから始めようかと悩み、手を出しづらいと感じる方が多いのではないでしょうか?
そんな方に一番にお勧めしたいのは【情報の整理=デジタル遺産】の整理です。
では、デジタル遺産の整理どのようにするのか?
まず、デジタル遺産とはどのようなものか?
代表的なものを挙げると
- 電子マネー:PayPay、楽天Edy、Suicaなど
- ネット銀行やネット証券の口座
- SNSアカウントやブログ
- クレジットカードのポイントやマイレージ
- 暗号資産(仮想通貨):ビットコインやイーサリアム、リップルなど
- デジタルの著作物:音楽、画像、動画など
- ポイントサービス(楽天ポイント、dポイント、ぽんた、Vポイントなど)のアカウント
上記は金銭的な価値や権利の財産ですが、
他にも個人や家族の思い出や趣味、人とのつながりの財産として
·スマホやタブレット、パソコン内あるいはクラウド上に保存された写真や動画など
·動画、音楽、電子書籍などの配信サービスのアカウント
他にもあるとは思いますが、代表的なものでもこれだけ挙げられます。
これらのデジタル遺産(一部は資産ともいえます)はほとんどがパソコンの記憶媒体、携帯端末(スマホ、タブレットなど)の中に記憶されているか、クラウドサービスでの保存となり一部をUSBやSDなど外付けの媒体に保存されて利用されています。
それらのデバイスは本人以外の利用はパスワード或いは生体認証で管理され本人認証無しには利用できないのがほとんどです。
ではデジタル遺産を整理するメリットは?
- 相続トラブルの防止:デジタル遺産の存在を明確にしておくことで、相続時のトラブルを防ぐことができます。
- 無駄な課金の防止:定期課金サービスの支払いを停止することで、無駄な出費を防げます。
- データの流出防止:個人情報や重要なデータの流出を防ぐことができます。
- SNSやブログのなりすまし防止:アカウントの管理を適切に行うことで、なりすまし被害を防げます。
- 遺族の負担軽減:整理されたデジタル遺産は、遺族がスムーズに相続手続きを行う助けになります。
整理しないデメリットは?
本人が万が一の時に家族や会社の同僚がそれらの情報にアクセスできない事態に陥ります。
- 相続トラブル:デジタル遺産の存在が不明だと相続時に故人の正確な資産がわからず、調査や確認に多くの時間をつかい、結果として相続のトラブルの原因となりえます。
- 無駄な課金:定期課金サービスの支払いを停止するまで、不要な出費が続きます。また、知らずに残高不足などで支払不能になれば罰則金などの請求でさらに余計な費用がかかることも考えられます。
- データの流出:個人情報や重要なデータの流出に気づかず、悪用されることも考えられます。
- SNSやブログの悪用:なりすまし、乗っ取りなどで賠償の発生や犯罪につかわれるなど重大な結果につながる恐れがあります。
- 遺族の負担:遺族が故人の思い出や遺品、財産の整理をする時間と労力は本人がする何倍にもなります。
昨今、デジタル遺産によるトラブルが増加している現状にあり、この先もデジタル化の普及によってさらに増加することは明らかです。
そうしたことから、デジタル遺産への取り組みは資産の多少によらず多くの人にとって非常に重要な課題といえます。
では、その対処法ですが、シンプルに各デジタルデバイスの情報をわかりやすく残しておくことです。
具体的には、
·デジタルデバイスの種類と保管場所
·各デバイスのアクセス方法 パスワード
·各アカウントのアクセス方法 パスワード
以上について一覧表(エンディングノートも有用)をつくり、家族や同僚等の遺産(資産)を管理する者がわかる場所に保管し、保管していることを伝えておくことが必要です。
また、デジタル遺産管理サービスのデジタルエンディングノートやDigital Keeperなどを利用するのも有効な手段です。
生前整理の中でも今回の情報、デジタル遺産の整理については年齢にかかわらず、今すぐにとりかかって頂きたい事項です。
自分が万が一の時に、遺された家族や会社の同僚、お客様へ迷惑をかけないためにも、今日から取り組めばわずかな時間でできる、生前整理の第一歩となります。
ぜひとも早めに対処することで、この先も皆さんが幸せに過ごせる日がつづくことに繋がると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
高齢者生活サポーター 秦 琢哉