ご自身の老後の生活資金、残す家族の生活保障、揉めない為の相続対策…。セカンドライフを考えるうえで、生命保険の活用はかかせません。
これからの人生を不安なく楽しむためにも、生命保険の活用法についてご紹介します。
- ご自身の生活
セカンドライフでは収入や支出が変わります。また、長寿命化や少子高齢化の日本では、年金だけでは足りない世帯が続出するため、ライフプランを見直し早めに対策を立てることが重要です。
日本人の平均寿命は年々伸びており、「人生100年時代」に備えなければいけません。
積立型の商品や変額保険で資産形成と保障を両立させることができる生命保険を活用して老後資金を貯めていきましょう。
さらに、20年以上続く長いセカンドライフの生活資金に加え、医療費や介護費の準備も必要です。
医療費用:
令和4年1月に厚生労働省が発表した「医療保険に関する基礎資料」によると1人当たりの医療費は60~64歳では37万4938円、65~69歳では47万2421円、70~74歳では60万7400円、75歳以上では93万166円と、高額な医療費がかかってしまいます。
介護費用:
「公益財団法人 生命保険文化センター」によって行われた平成30年度「生命保険に関する全国実態調査によると、在宅を始める際にかかる一般的な費用の平均が約69万円、月額費用の平均は約7.8万円、介護の平均期間は4.7年のため、総額は約500万円となります。
ですが、医療費や介護費用は、いつ発生するか予測を立てることができないので、「まだお金が貯まっていなかった」とならないように生命保険を活用しましょう。
2.残す家族の生活保障
自身の老後費用だけでなく、家族の生活も保障することが重要です。生命保険を活用して、家族が安心して生活できるようにしましょう。
死亡保険の加入:
家族を残す場合は、死亡保険の加入を検討しましょう。これにより、万が一の場合に家族が生活を維持できる経済的な安心を得ることができます。
医療保障の充実:
家族全員が十分な医療保障を受けられるように、医療保険の加入も検討しましょう。高額な医療費が発生した際に、家計を圧迫しないようにするためです。
3.相続対策
相続に関するトラブルを未然に防ぐために、生命保険を有効活用しましょう。
特定の家族へ遺産を渡せる:
生命保険の死亡保険金は受取人の固有の財産となります。そのため、遺産分割の対象にならず、死亡保険金は、ほかの相続人の了承を得ずに特定の家族(受取人)が全額自由に使うことができます。また、特定の家族(受取人)の単独でお手続きが完了し、現金をスムーズに引き出すことができます。
相続税対策:
生命保険金には非課税枠があります。【非課税枠=500万円×法定相続人】
本来であれば相続税がかかる場合でも、遺産の一部を生命保険に変えておくことで、相続税がかからなかったり税金が安くなります。家族により多くの遺産を残るため人も生命保険の活用を検討してみてください。
遺産分割の円滑化: 生命保険で得られた資金を活用して、遺産分割の際の金銭的な揉め事を防ぐことができます。家族間のトラブルを回避するために、遺言書の作成と併せて検討しましょう。
セカンドライフも生命保険を活用することで、手元にあるお金を増やして資産寿命を延ばしたり、相続時に揉めないように遺産の受取人を事前に指定したり、ざまざまな対策を立てることができます。
プロとライフプランを立てて、ご自身に合った方法で、生命保険を有効活用していきましょう。